抄録
現在,自動車業界は電気自動車やハイブリッド自動車などの次世代自動車の普及により,1909年のT型フォードの登場より続くドミナントデザインの変化が予想されている.このような日本自動車メーカーの企業レベルでの国内または国際市場戦略を比較した研究は存在するものの,上述のような市場の変化を背景に技術開発の視点から分析したものは少ない.そこで本研究では,自動車メーカーの技術開発戦略について可視化することにより,各企業の特徴を明らかにすることを目的とする.また,可視化を行うにあたり企業の技術開発能力を表す指標である特許情報を利用し,各社の次世代自動車に対する技術開発戦略を明らかにする.具体的には,特許公開件数の推移データから各社の戦略の違いを明らかにする.さらに特許公開情報の形態素解析結果から,対応分析および自己組織化マップを用いた分析を行い,戦略の変化と特徴を比較検討する.