抄録
本論文では,食生活支援システムにおける感性モデルの有効性を検証する.食事は,人間の生活において非常に重要なものである.しかし,毎日の献立を考えることは料理をする人にとって大きな負担となっている.この問題を解決するために,著者らの先行研究ではユーザの嗜好と健康を考慮した献立を推薦する食生活支援システムの開発が行われている.食生活支援システムでは,ユーザの嗜好を表現するためにNPD感性モデルが用いられている.NPD感性モデルは,レシピを構成する食材についてそれぞれユーザの「好き」,「嫌い」,「どちらでもない」の感性を表現し,レシピに含まれる食材を参照することでレシピの採点を行うものである.食生活支援システムがユーザの嗜好を考慮するためには,NPD感性モデルがユーザの嗜好を適切に表現する必要がある.しかし,著者らの先行研究では,NPD感性モデルがユーザの感性を表現する方法として有効であるかは確認されていない.そのため,本論文では実ユーザを対象として評価実験を行うことで,NPD感性モデルの有効性を検証する.実験結果より,NPD感性モデルはユーザの感性を表現する方法として有効であることが確認された.