抄録
可視化手法は、複雑な構造を有するデータにおいて、それぞれの要素間の関係を直感的に把握するために重要なツールであり、これまで多くの可視化手法が開発され、実用に供されてきた。しかし、既存の可視化手法の多くは,データ間の関係が対称性を持つ対称データを対象としており、そのままでは非対称データに適用できない。現実社会には非対称データも数多く存在するという事実を考慮すると、非対称データをそのまま扱える可視化手法の開発は検討すべき重要な問題である。そこで本論文では、非対称データの可視化手法開発のために、力学モデルに基づいた既存のグラフ可視化手法に焦点を当て、力学モデルの非対称データへの適用について議論する。