本報告では、有界な半順序集合におけるt-ノルムとt-コノルムの概念をベースにして、新たに下に有界な半順序集合における準t-コノルムの概念を定義する。次にある種のBCK 代数において派生する演算がt-コノルム、準t-コノルム、あるいはt-ノルムとなることを示す。適切な差集合演算を設定するとBCK 代数をなす集合論の実例としてマルチ集合とファジィ集合をとりあげ、BCK 代数の枠組みにおいて、マルチ集合の和集合は準t-コノルムによって実現され、ファジィ集合の和集合と積集合はそれぞれt-コノルムとt-ノルムによって実現されることを示す。