抄録
本研究では,日本全国の議会会議録を集めた地方議会会議録コーパスから,自らの自治体以外の政治的な取り組みを引用する発言を抽出することで,重要な政策を実施している自治体を発見することを目的としている.この目的の達成には,まず自治体名を含む発言を抽出する必要があるが,自治体名には曖昧性のある名称が存在する問題がある.そこで本論文では,地方議会会議録コーパスに含まれる地名の曖昧性解消を検討する.地名の曖昧性解消は,住所データから曖昧性が存在する地名を収集し,それらの地名を含む発言において正しい地名候補を決定することで行う.正しい地名候補の決定は,語彙,当該発言が行われた会議録の自治体の地名,地理情報に基づく方法 で行い,それらの手法で高精度に地名の曖昧性解消が可能か検証する.