抄録
BCIの一つであるP300 spellerでは,手法の有用性を示すためにはオンライン実験を行うのが一般的である.しかしその場合,大量の被験者を集めなければ,統計的な有意性は得られない.そこでこれまで筆者らは,オフライン実験により,手法の有用性を検討してきた.これは,オンライン実験で取得したデータの中から,復元抽出法により無作為にデータを取り出し,複数回試行することで,手法間の比較を行う方法である.しかしこの方法では,同じデータを何回も用いることで試行回数をいくらでも増やすことができるため,僅かでも手法間に差があれば統計的な有意性を示すことが可能となり,どの程度有意であったかという情報が欠落してしまう.そこで本稿では,データの信頼性等を基準にしたオフライン実験について検討する.