抄録
本研究では,列車運転時に連続して視認される可能性の高い注視対象群を抽出することを目的として,列車運転士の注視データに対して Markov Cluster Algorithm (MCL) を適用した.MCL はグラフクラスタリング法の一つであり,遷移確率の分布に基づいてグラフ構造から類似成分をクラスターとして抽出する.MCL 適用の結果,前方をハブとする大きなクラスターが6名の列車運転士の注視データから共通して抽出された.また,運転経験の長い運転士の方が,また周囲が暗い時間帯よりも明るい時間帯の方が,前方をハブとする注視パターンが強固であることが適用結果から示唆された.