2004 年 13 巻 3 号 p. 523-527
在宅酸素療法(home oxygen therapy; HOT),在宅人工呼吸療法(home mechanical ventilation; HMV)などによる在宅呼吸管理患者が急増し,患者の高齢化および重症化が進んでいることから,介護老人保健施設および介護老人福祉施設の利用希望者の増加が見込まれる.これら介護保健施設においてHOT,HMVが入所の際の障害になる可能性がある.これらの施設の現状を把握する目的で,今回,宮城県の介護保健施設における在宅呼吸管理患者に対する対応について,郵送法によってアンケート調査した.HOT患者に対しては施設の約45%が実施中あるいはこれまで実施したことがある施設であった.HMV患者に対してはわずか1施設1名のみの実施で,ほとんどの施設で実施したことはなかった.在宅呼吸療法患者の介護保健施設との連携をスムーズに行うためには,介護保健施設スタッフへの在宅呼吸管理に関する情報提供,介護のための支援体制ならびに医療保険上の支援体制の充実などが必要と思われた.