現在,整形外科手術は手術手技,使用器具の種類が豊富であるため,手術器械の受け渡しを行う器械出し看護師は大きな負担を強いられている.また,人工膝関節置換術において医師の骨切り等を補助するためのナビゲーションシステムは存在するが,看護師の器械出しを補助するためのシステムは確立されていない.そこで,本研究では,スマートグラスを用いて手術中に看護師に手技種類,手技進行度の理解や次に使用する器具の選定の補助を行うシステムの構築法を提案する.本手法では,まず,医師視点の手術映像より画像認識技術である畳み込みニューラルネットワーク(CNN)を用いて手技種類の推定を行う.得られた推定結果より器械出し看護師が装着しているスマートグラスに対して使用器具の選定を物体検出技術により,拡張現実(AR)を用いて指示する.実験では人工膝関節置換術を対象としてCNNを利用した手技認識モデル,手術器具検出モデルの構築及び評価を行った.