日本顎関節学会雑誌
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関節パンピング療法の併用により徒手整復が有効であった陳旧性顎関節脱臼の一例
大野 健二住友 伸一郎毛利 謙三桑島 広太郎高井 良招
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2005 年 17 巻 3 号 p. 215-217

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抄録

陳旧性顎関節脱臼とは関節脱臼後, 整復されず3~4週間放置され, 顎関節に器質的変化が生じ, 整復が困難になる疾患である。患者は26歳の男性。1か月半に及ぶ陳旧性顎関節前方脱臼の整復を求めて紹介来院した。徒手整復のみでの整復は不能であったが, 上関節腔のパンピング療法を施行した後に, 再度ヒポクラテス法を施行することで整復可能であった。

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© 一般社団法人日本顎関節学会
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