岩石鉱物鉱床学会誌
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北海道中央部,鮮新世~前期更新世火砕流堆積物中の花崗岩質包有物の岩石学的意義
池田 保夫
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1984 年 79 巻 2 号 p. 60-80

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抄録
北海道中央部の鮮新世~前期更新世の流紋岩質火砕流堆積物中に花崗岩質包有物が発見された。この包有物の化学的性質および鉱物の組成は母岩の火砕流堆積物と類似し,基盤の日高帯第三紀花崗岩とは異なる。このことは,この包有物が基盤の花崗岩に由来するものではなく,母岩の火砕流と共通のマグマから導かれたことを示している。流紋岩質マグマの温度・圧力は600°-750°C,1 kb (PH2O=Ptotal) と推定された。おそらく,流紋岩質火砕流は浅所迸入花崗岩体の噴出相に相当しているのだろう。この火山一深成岩体の低い Sr 同位体比 (0.7032-0.7040) は,この起源物質が上部地殼物質ではなく,ある種の下部地殼または上部マントル物質に由来していることを示している。
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