2022 年 8 巻 1 号 p. 41-47
本研究では,コードブック株式会社がコーディネートし,愛媛県のアクターが,産学金官でコンソーシアムを形成して展開する共創事例より,地域における健康経営の普及発展プロセスに着目する.アクション・リサーチにより,コンソーシアムの形成や組織体制と,波及プロセスを示し,将来の地域での健康経営の波及に向けたモデルを提示する.結果,コードブック株式会社が健康経営の普及のための情報提供とコンソーシアム形成のコーディネーターの機能を果たしていることを明らかにした.さらに,健康経営の普及発展モデルとして,自社の職域での健康経営の展開,自社での健康経営の定着,他者との交流・共創,コンソーシアムの実現,共有による効率化・最適化,健康経営モデルが実装される6ステップを示した.