日本消化器内視鏡学会雑誌
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症例
胃病変から診断された梅毒の1例
野中 敬君塚 善文坂口 隆今城 健人千葉 秀幸岡田 和久斯波 忠彦厚川 和裕高橋 久雄
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2009 年 51 巻 7 号 p. 1556-1562

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抄録

症例は62歳女性.心窩部痛を主訴に来院し,精査加療目的で入院した.上部消化管内視鏡検査で幽門前庭部に浅い地図状の潰瘍を認め,胃体部から胃底部では特異な扁平隆起性病変が多発していた.酵素抗体法にて胃生検組織中にTreponema pallidumを証明し胃梅毒と確定診断した.本例では駆梅療法開始前に胃病変の部分的な自然緩解がみられ,第2期梅毒においては皮疹と同様,胃病変も自然緩解する事が推察された.

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© 2009 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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