日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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経験
当院における高齢者及び若年者上部消化管出血の臨床的特徴と内視鏡的止血術の有用性に関する検討
山本 龍一土屋 昭彦西川 稿江川 優子三神 昌樹川上 知孝笹本 貴広明石 雅博丸茂 達之広瀬 孝康吉川 衆陽松下 功高森 頼雪山中 正己
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2009 年 51 巻 7 号 p. 1569-1575

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抄録
2002年10月~2007年9月の5年間に施行した上部消化管内視鏡検査27,119例中,非静脈瘤性上部消化管出血で緊急上部消化管内視鏡を施行した260例を対象として,年齢層別に3群に分けて,患者背景,原因疾患,臨床因子,止血成績,予後につき比較検討した.高齢者ほど女性の比率が高く,原因疾患として,41歳以上では胃潰瘍,40歳以下では十二指腸潰瘍が多く認められた.出血性胃潰瘍の発生部位は胃角小彎,体上部後壁の頻度が高く,一次止血率,最終止血率,平均止血回数において,各群に差を認めなかった.止血法は,HSE法,HSE+Clip法,Clip法が多かった.内視鏡的止血困難例5例(1.9%)中,1例はIVR,1例は手術にて止血し得たが,3例は重篤な基礎疾患を有し,全身状態不良のため死亡した.65歳以上の高齢者においても,十分な全身管理下での内視鏡的止血術は,65歳未満と同様に安全で有用と考えられた.
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© 2009 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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