日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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ISSN-L : 0387-1207
症例
便潜血反応陽性を契機に診断されたクラミジア直腸炎の3例
磯崎 豊鈴木 建太朗松山 竜三松本 尚之長尾 泰考石川 剛原田 明子松本 貴弘谷 知子辰巳 嘉英今本 栄子安藤 貴志小山田 裕一
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2009 年 51 巻 8 号 p. 1707-1713

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抄録
クラミジア直腸炎を3例経験した.全例無症状で,便潜血反応陽性の精査の際に直腸の均一な半球状小隆起の集簇像という特徴的な内視鏡所見と直腸擦過診のChlamydia trachomatis抗原検索によって診断された.治療としてazithromycin hydrateを投与した.クラミジア直腸炎は自覚症状の乏しい症例も多く,画像所見から本疾患を疑い,適切な検査で診断・治療することが必要である.
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© 2009 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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