日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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症例
下行結腸に単独で生じた微小神経節細胞腫の1例
日下部 篤宣白木 茂博松佐 古敬中山 善秀堀部 良宗城 卓志
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キーワード: 大腸, 神経節細胞腫
ジャーナル オープンアクセス

2009 年 51 巻 8 号 p. 1720-1724

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抄録

症例は64歳男性.大腸ポリープ切除後フォローアップ目的の大腸内視鏡検査にて,下行結腸に径2mm大でやや白色調を呈する表面平滑な小隆起性病変を認め,生検を実施した.病理組織学的には粘膜固有層に大型神経節細胞と神経線維の増生を認め,S-100蛋白免疫染色で陽性であった.その後実施した内分泌学的検査や胸腹部CTでは異常を認めなかった.以上より大腸に単独発生した神経節細胞腫と診断し,文献的には最も微小な病変と考えられた.

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© 2009 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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