日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
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症例
微細血管像の拡大観察後に内視鏡切除した食道内分泌細胞癌の1例
小沢 俊文, 和知 栄子
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キーワード: 食道内分泌細胞癌, 食道表在癌, 拡大内視鏡, 微細血管分類, ESD
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2009 年 51 巻 9 号 p. 2437-2446

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抄録
症例は78歳の男性．食道Mt前壁に7mm大の発赤調の隆起性病変を認めた．NBI拡大観察では太径で口径不同の横走血管が網目状に配列し褐色域として観察された．EMRを行い，菲薄化した上皮直下の粘膜固有層内に細胞質に乏しくクロマチンに富む異型細胞がロゼット形成し増殖していた．免疫染色より内分泌細胞癌と診断した．CD34にて腫瘍内の増加した静脈が観察された．微細血管の観察は癌の深部浸潤と特殊な組織型の推察に有用であった．
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© 2009 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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