日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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ISSN-L : 0387-1207
経験
難治性良性食道狭窄に対するself expandable plastic stentの使用経験
加藤 正之貝瀬 満郷田 憲一豊泉 博史池田 圭一吉村 昇炭山 和毅米澤 仁加藤 智弘田尻 久雄
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2010 年 52 巻 12 号 p. 3323-3327

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抄録
バルーン拡張術や粘膜切開術を用いても早期に再狭窄を呈する難治性良性食道狭窄に対し,本邦で初めてself expandable plastic stent(以下SEPS)による治療を行った.約7カ月間のSEPS留置により,患者のQOLは著しく改善した.SEPSは欧米では保険認可されており,良性食道狭窄に対する治療法の選択肢となっている.現在本邦では,難治性良性食道狭窄ではバルーン拡張術や粘膜切開術を頻回に繰り返すしかないのが現状であり,この状況を打開するためSEPSが本邦でも早期に臨床使用できるよう期待する.
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© 2010 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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