日本消化器内視鏡学会雑誌
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症例
内視鏡的経鼻胆嚢ドレナージ(ENGBD)にて軽快したPTGBD抜去後の胆汁性腹膜炎の1例
松崎 晋平岡野 宏佐瀬 友博馬場 洋一郎齊藤 知規向 克巳西川 健一郎豊田 英樹
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2010 年 52 巻 12 号 p. 3316-3322

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抄録
72歳男性.急性胆嚢炎に対し,経皮経肝胆嚢ドレナージ(PTGBD)を施行.胆嚢炎は軽快し,留置15日目にPTGBDを抜去したが,胆汁性腹膜炎を発症した.手術を希望されず,保存的治療を行うも増悪したため,内視鏡的経鼻胆嚢ドレナージ(ENGBD)を施行し,軽快した.
PTGBD抜去後の胆汁性腹膜炎の治療にENGBDが有用な症例を経験した.ENGBDの適応や可能性を考える上で,貴重な症例と考え報告する.
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© 2010 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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