日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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総説
慢性感染性腸炎の内視鏡診断
大川 清孝上田 渉佐野 弘治青木 哲哉
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2010 年 52 巻 2 号 p. 221-230

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抄録
慢性感染性腸炎の中で頻度が高く重要な腸結核,サイトメガロウイルス(CMV)腸炎,アメーバ性大腸炎について大腸内視鏡診断を中心にその病態,臨床像,確定診断などについて述べた.これらは臨床症状において特有のものはなく,内視鏡検査が診断の契機として非常に重要な役割を果たしている.内視鏡検査で疾患を疑い,それぞれに特有の検査を行い,確定診断に至ることが多い.腸結核の特徴的所見は回盲部を含む右側大腸における特有の変形や萎縮瘢痕帯および輪状潰瘍である.胸部の画像診断が診断の契機となることもある.CMV腸炎の発症はほとんどが免疫不全者であり,好発部位は特になく,多発する打ち抜き様潰瘍が特徴的所見であるが,種々の潰瘍形態をとり得る.アメーバ性大腸炎は盲腸と直腸に好発し,周囲に隆起あるいは発赤を伴う多発潰瘍が特徴的所見である.CMV腸炎とアメーバ性大腸炎は多彩な潰瘍が同時にみられることも多い.
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© 2010 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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