抄録
骨盤内の悪性腫瘍に対する放射線治療後に発症した出血性放射線性直腸炎のうち,保存的治療に抵抗性の症例に対するアルゴンプラズマ凝固療法の有効性が報告されている.そこで保存的治療に抵抗性であった出血性放射線性直腸炎24症例に対してアルゴンプラズマ凝固療法を施行した.24症例を千野らの分類に準じてType A,B,Cの3つに分類し,アルゴンプラズマ凝固療法の有用性について検討を行った.いずれの症例においても血便の量・回数の改善および内視鏡的に易出血性の毛細血管拡張病変の消失が得られ,偶発症もなく有効な治療法であると考えられた.