日本消化器内視鏡学会雑誌
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症例
腸結核におけるQuantiFERON® TBの意義:QuantiFERON® TB陰性の腸結核2症例
稲葉 直也知花 洋子西福 康之小池 健郎前田 光徳小嶋 和夫笹井 貴子菅家 一成渡辺 秀考平石 秀幸
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キーワード: 腸結核, QuantiFERON® TB
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2011 年 53 巻 10 号 p. 3310-3316

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抄録
結核の新しい検査方法であるQuantiFERON® TB(QFT)の有用性が注目されているが,QFTが偽陰性を呈した活動性腸結核を経験した.症例1は55歳の男性.下痢,発熱を認め,回盲部に多発する不整形潰瘍を認めた.組織および腸液の細菌培養,抗酸菌培養,QFTは陰性であったが,抗Tuberculosis Glycolipids抗体22U/mlと高値で,抗結核療法を開始し奏功した.症例2は72歳の女性.回盲部から上行結腸に輪状潰瘍,偽憩室を認めた.QFTは陰性であったが生検組織の結核菌PCRが陽性で腸結核と診断した.QFTの評価は他の検査とも併せ,慎重に行う必要がある.
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© 2011 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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