日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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手技の解説
胃・十二指腸狭窄に対するMetallic stenting
前谷 容
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2011 年 53 巻 3 号 p. 1124-1133

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抄録
悪性胃・十二指腸狭窄は経口摂取を不能にするだけでなく,様々な閉塞症状により著しく患者のQOLを損なう病態である.切除不能例において,従来の胃空腸吻合術に代わり最近ではステント留置が広く行われるようになった.留置法にはover-the-wire法とthrough-the-scope(TTS)法とに大別される.後者の場合,ガイドワイヤーの狭窄部通過からステント展開まですべて内視鏡的に行うことができ,容易かつ短時間で施行することが可能で患者の負担も小さい.TTS法で留置するためには専用のステントシステムが必要となるが,手技の簡便性から胃・十二指腸ステント留置法は今後TTS法に集約されるものと思われる.しかし,手技は容易となっても,その効果を最大限発揮させ,偶発症発生を防ぐためには,使用するステントの特性を十分理解し,その特性に合った留置法を行うことが極めて重要である.
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© 2011 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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