抄録
症例は42歳男性,1990年に全結腸炎型の潰瘍性大腸炎(UC)と診断され,2003年に再燃し,Prednisolone(PSL)にて再緩解導入後Salazosulfapyridine(SASP)と乳酸菌製剤の内服にて緩解維持されていた.2006年血性下痢,腹痛を生じたため大腸内視鏡施行したところ上行結腸に表面平滑な半球状の隆起性病変を多数認め,潰瘍性大腸炎に併発した腸管嚢腫様気腫症(PCI)と診断した.2009年健康診断にて便潜血陽性のため再度大腸内視鏡施行したところ,前回よりも気腫性隆起は融合増大し最大20mm大にも及んだ.UCの経過中に発生したPCIの既報告例は,2009年までで自験例を含め21例にすぎず,稀と思われたため報告する.