日本消化器内視鏡学会雑誌
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症例
肝細胞癌に対してソラフェニブ投与開始後に十二指腸下行部に多発性潰瘍を認めた1例
亀田 亮上野 誠小林 智大川 伸一
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2011 年 53 巻 7 号 p. 1809-1815

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抄録
ソラフェニブは有害事象として手足症候群の他,血管新生促進因子の阻害により出血,穿孔を起こすことが知られているが,消化管の潰瘍性病変によるものは稀である.一方,低頻度ながら血栓症の報告がある.本症例では,ソラフェニブ開始後に十二指腸下行部に縦列傾向のある多発性潰瘍が発生し,同薬中止後に改善した.ソラフェニブにより十二指腸に血流障害を生じ,多発性潰瘍を形成したと考えられた.文献的考察を加え報告する.
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© 2011 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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