日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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原著
胃ESDにおけるミントオイル散布法の有効性と安全性の検討
今川 敦竹内 桂子吉田 泰成安齋 泰子神野 秀基守屋 昭男幡 英典中津 守人安東 正晴竹中 龍太藤木 茂篤
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キーワード: ESD, ミントオイル
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2012 年 54 巻 12 号 p. 3783-3789

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抄録
【目的】胃ESDにおける蠕動抑制薬としてのミントオイル散布法の有効性と安全性を検討した.【方法】対象は2007年8月から2011年12月までに2施設による胃ESD症例のうち,術中に自作ミントオイルを投与し,蠕動抑制効果が判定可能であった胃体部から前庭部病変の165症例を解析した.独自のスコアを利用し蠕動抑制効果を評価し,追加薬剤投与の頻度,蠕動抑制持続時間を検討した.【結果】男性116例,女性49例,全体の蠕動抑制スコアは4.66(1-5点で評価)であり,十分な蠕動抑制効果を認めた.1.9%で抗コリン剤等の追加投与が必要であり,平均持続時間は44.8分であった.全例で明らかな副作用を認めず,すべての評価において高齢者(70歳以上)と非高齢者の間に差は認めなかった.【結論】ミントオイル散布法は長時間手技である胃ESDにおいて有効であり,高齢者に対しても安全に使用可能であることが示された.
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© 2012 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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