日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
症例
ESDにて一括切除を施行したびまん性胃粘膜下異所腺を伴った早期胃癌の1例
松田 昌悟古志谷 達也高井 孝治元好 貴之山下 靖英桐島 寿彦吉波 尚美新谷 弘幸浦田 洋二吉川 敏一
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 54 巻 3 号 p. 440-444

詳細
抄録
びまん性胃粘膜下異所腺は切除胃の数%に認められる比較的稀な疾患である.本症は粘膜面に高頻度に胃癌が合併することが報告されており,paracancerous lesionと考えられている.今回,びまん性胃粘膜下異所腺を伴った早期胃癌に対してESDによる一括切除を施行した1症例を経験した.異所腺が嚢胞状に拡張し胃粘膜下嚢胞を形成した場合,内視鏡検査時に併存胃癌の肉眼型や深達度診断に影響を与える可能性があり,術前のEUS診断が重要である.また,本症には高頻度に多発胃癌が合併することが報告されており,併存胃癌の内視鏡治療後には厳重な経過観察が必要である.
著者関連情報
© 2012 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top