日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
ガイドライン
内視鏡診療における鎮静に関するガイドライン
小原 勝敏, 春間 賢, 入澤 篤志, 貝瀬 満, 後藤田 卓志, 杉山 政則, 田辺 聡, 堀内 朗, 藤田 直孝, 尾崎 眞, 吉田 雅博, 松井 敏幸, 一瀬 雅夫, 上西 紀夫
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 55 巻 12 号 p. 3822-3847

詳細
抄録
近年,内視鏡診療における鎮静の需要が増加傾向にあるが,内視鏡時の鎮静に対する保険適用の承認を取得している薬剤はなく,主にベンゾジアゼピン系の薬剤が適応外で使用されている現状であり,安全な鎮静を支援する体制作りが求められているところである.この度,日本消化器内視鏡学会は日本麻酔科学会の協力の下“内視鏡診療における鎮静に関するガイドライン”を作成した.本ガイドラインは鎮静が必要な状況下で適切な使用法を推奨したものであり,クリニカルクエスチョン11項目に対してステートメントは14項目あり,そのうちエビデンスレベルIが5項目で,エビデンスレベルIIが3項目あったが,ほとんどが国外のデータに準拠したものであり,推奨度は定まっていない.また,本ガイドラインは,内視鏡診療時の鎮静を強く勧めるものではなく,消化器内視鏡診療上,鎮静が必要と考えられる局面においてはどのような鎮静の方法が良いかの指針を示したものである.実際の診療において鎮静を実施するかの最終決定は,必要性に関する十分なインフォームド・コンセントの下,患者の意思を尊重して行うことが前提であり,医師側の誘導に基づくものであってはならない.
著者関連情報
© 2013 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top