日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
症例
ホスホマイシン経口投与にて惹起された抗生物質起因性出血性大腸炎の1例
楠本 智章大谷 英之浜本 哲郎堀 立明鶴原 一郎周防 武昭元井 信
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 55 巻 2 号 p. 294-299

詳細
抄録
ホスホマイシン(以下,FOM)は,多くの腸管感染症に対して投与される薬剤である.今回,FOMが起因薬剤と考えられた抗生物質起因性出血性大腸炎の1例を経験した.症例は30歳代の男性.腹痛と血便を主訴に来院.来院4日前に他院にてFOMを投与されていた.腹部CTにて盲腸~S状結腸にかけて壁肥厚を認め,大腸内視鏡検査では発赤を伴う浮腫状粘膜が広がっていた.便培養でKlebsiella oxytoca(以下,KO)を認め,DLST(drug-induced lymphocyte stimulation test)施行したところFOMにて陽性を示したため,FOMを起因薬剤とする抗生物質起因性出血性大腸炎と診断した.FOMを起因薬剤とする同疾患はまれであり貴重な症例と考えられた.
著者関連情報
© 2013 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top