日本消化器内視鏡学会雑誌
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手技の解説
中下咽頭癌拾い上げ診断のコツと工夫
川田 研郎岡田 卓也河野 辰幸
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2013 年 55 巻 8 号 p. 2232-2242

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抄録
中下咽頭癌を早期に発見するためには,まず問診でハイリスク群を絞り込む.内視鏡では左側臥位で匂いを嗅ぐ体位とする.マウスピースを外し,口腔内を観察,舌を大きく前方に突き出し,舌に沿って内視鏡を挿入,「エー」と発声させながら,中咽頭上壁~側壁~後壁を一望する.次いでスコープを鼻から挿入し,大きく開口させ,舌を前方に突き出しながら,アップアングルをかけ,中咽頭前壁を観察.下咽頭喉頭~食道入口部では大きく息を吸って一気に息を吐いて両頬を膨らませ続け(Valsalva法),さらに下顎を前方に牽引すると,喉頭が挙上し輪状後部と後壁の接着が解除され,食道入口部まで一望できる.表在癌拾い上げには白色光で,領域性のある色調変化に注意を払い,不整な凹凸,隆起,微細な小白苔の付着,正常血管透見の途絶,近接時のドット状血管を頼りにすると良い.画像強調内視鏡により視認性が向上し,表在癌の拾い上げも容易となる.
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© 2013 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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