抄録
壊死性膵炎後のwalled-off necrosis(WON)に対し,初期に超音波内視鏡(endoscopic ultrasonography;EUS)下ドレナージを行った3例(男/女=2/1,平均68歳:EUS群)とCTガイド下ドレナージを行った3例(男/女=2/1,平均55歳:CT群)の治癒過程を検討し,各治療法の有用性を評価した.EUS下ドレナージ後のネクロセクトミーは治療期間を短縮できたが,広範囲な膿瘍を形成した症例ではCTガイド下ドレナージの併用を要した.EUS群の入院期間が平均83.7日(57-115日)であったのに対してCT群では平均151日(113-209日)と長期治療を要したが,両群とも全例で治癒退院した.WONでは病態に応じた複合的な治療戦略が必要である.