日本消化器内視鏡学会雑誌
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症例
腸重積を合併した腸管嚢胞性気腫症の1例
後藤 康彦仲谷 朋久野口 地塩豊田 亮中川 晴雄香川 浩一村上 和成
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2014 年 56 巻 11 号 p. 3805-3809

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抄録

症例は17歳,男性.突然の右下腹部痛にて当院救急受診となる.CT検査にて上行結腸部の腸重積と腸管壁内に多発する気腫性嚢胞性病変を認めた.緊急下部内視鏡検査にて重積は整復されたが,上行結腸には表面平滑な粘膜下腫瘍様の隆起性病変が多発していた.以上より腸管嚢胞性気腫症(PCI)による腸重積と診断し,高圧酸素療法を行ったが,嚢胞の改善は認められなかった.このため右半結腸切除術を施行した.術後経過は良好であり,術後6日目で退院となった.

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© 2014 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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