抄録
症例は80歳,男性.胆石性膵炎に対し,内視鏡的乳頭括約筋切開術,膵炎増悪予防目的で片側pigtail型膵管ステント(5Fr)挿入した際,ステントが膵管内へ迷入した.ステント下端が分枝膵管にはまりこんだ状態となり,様々なデバイスで回収を試みたが不成功に終わった.後日,胆管結石除去用バスケットカテーテルのシースをガイドワイヤー越しに迷入したステントの尾側膵管まで挿入し,その中にポリペクトミー用スネアのワイヤーのみを通し,主膵管内でスネアを開き,膵管ステントを把持し,回収に成功した.今回,われわれは迷入した片側pigtail型膵管ステントを大腸ポリペクトミー用スネアを用いて回収し得た1例を経験したので報告する.