日本消化器内視鏡学会雑誌
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症例
S状結腸benign fibroblastic polypの1例
上田 通雅足立 靖中村 眞一野田 昌男山田 貴裕竹中 淳雄生田 亮子小中 義禎池原 進
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2015 年 57 巻 4 号 p. 1197-1202

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抄録
症例は60歳,女性.便潜血陽性のため下部消化管内視鏡検査が施行され,S状結腸に径約8mmのIIa様形態のポリープが存在したため内視鏡的粘膜切除術(endoscopic mucosal resection;EMR)が行われた.粘膜固有層内において,核が卵円型~紡錘形で境界不明瞭な紡錘形の腫瘍細胞の増生を認め,これらの細胞は免疫染色において,vimentin陽性,CD34一部で弱陽性,CD117(KIT)陰性,αSMA陰性,S100陰性であったためbenign fibroblastic polyp(良性線維芽細胞性ポリープ)と診断した.
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© 2015 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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