抄録
選択的胆管挿管困難例に対するプレカット法は,使用するナイフによりneedle knifeと通常型papillotomeとに大別され,標準化された方法はない.その中で膵管ガイドワイヤー補助下に膵管口を切開するプレカット法は,膵管ガイドワイヤー留置法から引き続きガイドワイヤーを利用して通常型papillotomeを挿入し,膵管口から胆管方向に11時から12時へ滑らかな弧を描くように膵管胆管合流部をOddi筋ごと削り切るようなイメージで行い,鉢巻ひだを越えるか越えても数mm(全長5~8mm程度)の切開とする.その目的を胆管口の露出だけとするのではなく,膵管ガイドワイヤー留置法を応用して胆管口へのアプローチをより容易にすることを第一義とする.切開方向と深度のコントロールは柔らかいガイドワイヤーを使用することでより可能となる.解剖と方法論を理解することがより安全で確実な手技の習得につながると考える.