日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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ISSN-L : 0387-1207
症例
興味ある進展様式を呈したバレット食道早期癌の1例
渡辺 卓央平澤 欣吾原田 真吾小野 秀高土田 知史大田 貢由佐々木 毅福島 忠男國崎 主税益田 宗孝
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キーワード: バレット, 腺癌, 過形成
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2015 年 57 巻 9 号 p. 2358-2363

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抄録
症例は57歳,男性.スクリーニングの上部消化管内視鏡検査で,食道胃接合部の腫瘍を指摘された.腫瘍は食道胃接合部に位置する20mm大の0-IIa+IIcで,背景にバレット上皮を有していた.病変の口側3分の2は発赤調の扁平隆起で,生検では高分化腺癌が検出されたが,肛門側3分の1は正常の腺窩上皮に覆われており,生検でも癌は検出されなかった.以上の所見から同部位で粘膜下層浸潤があると判断し,術前診断cT1b(SM),cN0,cM0,cStageIの診断で開腹胃全摘,経食道裂孔下部食道切除術,D1リンパ節郭清を行った.病理診断は中分化バレット食道腺癌pT1b(SM1:50μm),N0,M0で,術前に粘膜下浸潤と判断した病変肛側3分の1は胃粘膜上皮の過形成であった.過形成性腫瘤から発生したバレット腺癌と考えられた.
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© 2015 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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