抄録
最近,日本の臨床研究の信頼性を損ねるような事件が相次ぎ明るみになり,倫理指針が改定され,産業界からも産学連携の在り方についての声明が出された.臨床研究を実施するに当たり,その研究は科学的妥当性,倫理性が担保される必要がある.そのために,研究者は臨床研究に関する研修を受ける必要があり,被験者保護,利益相反の管理,データの信頼性の担保に努めなければならない.また,質の良い臨床研究を推進するには,臨床研究を支援する体制整備が必要となる.研究者は研究遂行には被験者の善意に基づく協力があることを決して忘れてはならない.