日本消化器内視鏡学会雑誌
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TOKYO Criteria 2014 ~経乳頭的胆道ステンティングに関する標準的レポーティングシステム~
伊佐山 浩通濱田 毅安田 一朗糸井 隆夫良沢 昭銘中井 陽介木暮 宏史小池 和彦
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2016 年 58 巻 6 号 p. 1178-1184

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抄録
統一された評価方法がなかったために,異なる臨床試験で使用された経乳頭的な内視鏡的胆道ステントの成績比較や,Meta-analysisを行うことは困難である.このため,統一された評価方法が必要である.われわれは胆道ステントの新しい標準的な成績の記載方法である,日本の胆膵内視鏡医の合意により作成した「TOKYO criteria 2014」を提案する.従来用いられていたステント閉塞の代わりにRecurrent biliary obstruction(RBO)という閉塞と逸脱を含んだ文言を使用している.そしてTime to RBO(TRBO)はKaplan-Meier法で評価し,Log-rank testで検定される.本評価システムではPlastic stent,self-expandable metallic stents(uncovered and covered)ともに評価可能である.RBOの原因,ステント閉塞以外の偶発症とその重症度,手技的・臨床的成功率についても規定し記載するようになっている.最も重要なことは,Tokyo criteriaでは異なった臨床試験で使用された胆管ステントの成績を比較することができるということである.しかし,本評価方法は経乳頭的な手技に関するもので,超音波ガイド下の経消化管壁的な胆道ドレナージに関しては近い将来検討すべき課題と考えている.
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© 2016 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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