日本消化器内視鏡学会雑誌
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内視鏡室の紹介
彰和会 北海道消化器科病院
責任者:佐々木清貴(内視鏡部長)  〒065-0041 北海道札幌市東区本町1条1丁目2番10号
佐々木 清貴
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2019 年 61 巻 9 号 p. 1712-1715

詳細

概要

沿革・特徴など

当院は消化器の単科専門病院として北海道札幌市東区に昭和63年2月に開設された.病床数は199床で,診療科は内科,外科,麻酔科,緩和ケア科,病理科で構成され,北海道大学病院医師による放射線外来を開設している.高速CT,MRI,PETや最新の内視鏡機器を導入し,消化管,肝胆道系疾患の診断治療を広く行っている.

北海道がん診療連携指定病院であり,早期から進行期癌まで最先端医療を行い,また各科が緊密に連携し集学的治療を行える体制を整えている.

組織

内視鏡検査治療は消化器内科医が担当している.内視鏡室には内視鏡技師,内視鏡看護師,臨床工学士,事務員が常勤している.

検査室レイアウト

 

 

 

当内視鏡室の特徴

内視鏡室は5室あり,オリンパス社製システムと富士フイルム社製のシステムを導入しており,上下部内視鏡検査および治療,超音波内視鏡検査,FNAを施行している.全室CO2を配管している.また,富士フイルム社製のNEXUS記録システムを導入し記録室,透視室に配備している.また記録室内にはカプセル内視鏡システムを2台配備している.

透視室は2室あり,各種造影検査,ERCP,小腸内視鏡検査,EIS,消化管ステント留置術,イレウス管挿入術,消化管拡張術を施行している.

内視鏡室には前処置室と回復室を完備している.また隣接する洗浄室がある.

スタッフ

(2018年3月現在)

医    師:指導医3名,専門医4名

内視鏡技師:6名

臨床工学士:4名

内視鏡看護師:3名

事務職:3名

設備・備品

(2018年3月現在)

 

 

実績

(2018年1月~12月まで)

診断治療総数 12,007件

 

 

指導体制,指導方針

当院では現在研修医は在籍していないが,日本消化器内視鏡学会指導施設にて新専門医制度に対応したサブスペシャリティー専門研修のプログラムを作成提出している.また,北海道大学病院内科研修連携施設となっており指導環境を整備している.

当院は消化器疾患の単科病院ではあるが,がん診療連携指定病院に認定されており,各種検査機器,放射線治療装置,病理診断科,緩和ケア病棟などを有しており,診断から治療,終末期に至るまで特に消化器癌に対しては幅広い研修を行うことができる.

毎週月曜日に内科,外科カンファレンスおよびCPCを行い,2カ月に1回地域参加型カンファレンス(消化器病臨床病理懇話会)を開催している.また,医療倫理,医療安全,感染対策講習会を定期的に開催している.

また全職員にて年2回の緩和症例検討会の開催,年1回の院内研究発表会を開催している.院内講演会は多数開催しており,web講演会を含め2018年は年間75回院内講演会を開催し最新の医療を学ぶ機会に恵まれている.

学会認定施設としては,日本内科学会認定医教育関連施設,日本消化器病学会認定施設,日本内視鏡学会認定指導施設,日本大腸肛門学会認定施設,日本超音波学会認定研修施設,日本臨床腫瘍学会認定研修施設,日本消化管学会認定胃腸科指導施設,日本癌治療認定医療機構認定研修施設,日本胆道学会指導施設,日本カプセル内視鏡学会指導施設に認定されており,積極的な学会活動や臨床研究を行っている.各種認定医取得においては当院での経験症例を有効に活用することができる.

豊富な内視鏡症例があり,正確な内視鏡診断の習得,治療内視鏡については多くの症例を経験可能であり短期間で安全で正確な技能習得を可能,また小腸内視鏡症例も多数あり,特殊手技も習得可能となっている.

現状の問題点と今後

当院は消化器単科の専門病院であり,病診,病病連携により豊富な消化器疾患症例と希少疾患などに恵まれており,短期間でさまざまな疾患を経験可能となっている.また,内科では消化管グループ,胆膵グループに分かれて効率よく検査治療に専念している.また各科が緊密に連携することができ,安心して内科的治療に取り組める環境となっている.研修医にとっては広く消化器を研修,専門医にとってはより専門性を高められる環境にあり,日常診療の中で興味のある分野を深く研鑽していくことができる体制となっている.

北海道の医療においては,消化器医が不足しており,当院においても北海道大学消化器内科,消化器外科,放射線科の多くの先生に出張していただき検査や外来の御援助,御指導をいただいている.この紙面をもってあらためて心から感謝申し上げたい.

今後,消化器診療に貢献できる常勤医の増加が望まれ,また多くの症例の臨床経験ができる当院の役割として将来を担う若手消化器医の育成に努めていきたいと考えている.

消化器診療や内視鏡手技については基礎から治療にいたるまで習得し,消化器医としてのキャリアアップにつながる日常診療を提供したいと考える.

最後に札幌市は食や芸術,文化などの生活環境も充実しており,楽しく住みやすい土地柄にて道内のみならず全国の医師,コメディカルの皆様の御来院を期待している.

 
© 2019 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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