日本消化器内視鏡学会雑誌
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内視鏡室の紹介
宮崎県立延岡病院
責任者:土居浩一  〒882-0835 宮崎県延岡市新小路二丁目一番十号
土居 浩一
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2022 年 64 巻 2 号 p. 214-215

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概要

沿革・特徴

当院は,昭和23年9月に日本医療財団からの移管により県立病院として発足した.

昭和24年12月に現在地に済生会延岡病院及び旧延岡保健所の両施設を利用して移転し,内科と外科の2科,病床数は42床からの出発であった.

その後本館の新築,増築等の施設拡充を経て,昭和54年には診療科も14科に増加し,病床数460床に達した.

平成10年4月には,現地再開発による新病院が建設され,ICU,NICU,心臓血管外科等も新設され,17診療科460床の高次機能病院として再スタートをきり,現在に至っている.

県内では宮崎大学に続き2番目に消化器内視鏡学会指導施設として認定され,消化器診療に当たっている.

組織

当院では内視鏡室として独立しており,消化器内科医師と消化器外科医師が合同で検査と,治療に当たっている.

看護スタッフは10名(非常勤4名含)で担当しており,内視鏡技師の資格を有するスタッフは1名含まれている.

検査室レイアウト

 

 

 

当内視鏡室の特徴

内視鏡と透視が併用できる部屋と内視鏡単独検査の部屋に分かれている.

スタッフ

(令和3年9月現在)

医師:消化器内視鏡学会 指導医1名,消化器内視鏡学会 専門医1名,その他スタッフ7名,研修医など6名

内視鏡技師:Ⅰ種1名

看護師:常勤6名,非常勤4名

その他:1名

設備・備品

(令和3年9月現在)

 

 

実績

(令和2年1月~令和3年3月まで)

 

 

指導体制,指導方針

2021年4月現在,医師9名(指導医1名,専門医2名,非専門医6名)の診療体制をしいており,内1名は消化器内科専攻医である.

消化器内科3名と消化器外科6名で構成されており,若手の内視鏡検査には指導的医師が必ず付き添うことにより,内視鏡検査の質の担保と若手医師の内視鏡技術の向上に寄与するよう努めている.週1回のカンファレンスも行い,診断と治療について深く掘り下げて検討している.

現状の問題点と今後

当院は築20年が経過しており,当時の消化器内視鏡検査に割り当てられたスペースとしては狭く,患者用脱衣所や検査前待機場所,鎮静後の観察室も限られており,現状に適していないため,今後血管造影室移転が予定されており,あきスペースへの内視鏡部門の拡張を検討している.消化器系医師が少ないため,消化器内視鏡専門医の養成を計画的に行い,消化器内視鏡学会認定施設の安定維持を目指す必要がある.また,消化器外科医の内視鏡検査経験者が年々減少してきており,消化器内科医の増員を図る必要がある.

 
© 2022 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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