2025 年 67 巻 11 号 p. 2337-2343
光線力学療法(photodynamic therapy:PDT)は,2015年の保険収載後より幅広く行われている.遺残再発病変が2カ所以内,深達度がT2以浅,長径3cm以下,周在性半周以下,頸部食道に及ばない病変とされている医師主導治験の適応内の病変の治療成績は良好である.PDTの治療手技に関しては,病変を正面視して,適切な視野でレーザ照射を行う必要がある.医師主導治験の適応を超える病変に対するPDTの治療成績に関して近年報告されており,根治の可能性がある病変も存在する.本稿をきっかけに,ひとりでも多くの食道癌患者の治療に結びつくことを期待する.