日本消化器内視鏡学会雑誌
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内視鏡室の紹介
浜松医療センター 消化器内科
責任者:金岡 繁(院長補佐・消化器内科部長)  〒432-8580 静岡県浜松市中央区富塚町328
金岡 繁 栗山 茂
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2025 年 67 巻 4 号 p. 336-338

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概要

沿革・特徴

浜松医療センターは浜松市医師会中央病院を前身として1973年に浜松市の市制60周年記念事業として県西部浜松医療センターとして開設した.2011年には現在の浜松医療センターに改称し,2024年1月には新病棟が完成,病床数は606床を有し機能拡充した内視鏡室も整備された.また現在も旧病棟の改修工事を継続中である.

組織

消化器部門は消化器内科・消化器外科,呼吸器部門は呼吸器内科・呼吸器外科で構成されている.

当内視鏡室の特徴・レイアウト

内視鏡室は新病棟の2階に位置しており面積は607.3m2である.内視鏡室は7室ありうち2室が透視装置併設となっている.また造影用透視室2室もセンター内にある.大腸内視鏡前処置スペースは6室あり同数のトイレを備えており,その他に前処置スペースを併設した多目的トイレが1室ある.リカバリールームにはベッド7台を備えセントラルモニターにて集中管理し,各検査室から移動ベッドでのスムーズな移動を行っている.プライバシーに配慮した患者への説明室も2室あり,またカンファレンス室では大型モニターにより各内視鏡室の画像がリアルタイムで確認できる.内視鏡室に隣接して救急外来を備え,緊急内視鏡の迅速対応が可能となっている.休日・夜間には内視鏡検査介助に専門性をもった看護師が救急外来に1名常勤しており,時間外の緊急内視鏡時を迅速に対応することが可能となっている.

内視鏡室レイアウト

 

Figure 1 

 

スタッフ

(2024年8月現在)

医師:消化器内視鏡学会 指導医3名,専門医4名,その他専攻医など合計10名

内視鏡技師:Ⅰ種8名

看護師:常勤13名,非常勤3名

事務職:3名

洗浄員:2名

設備・備品

(2024年1月現在)

Table 1 

 

実績

(2023年1月~2023年12月)

Table 2 

 

指導体制・指導方針

初期研修医は1,2名が1~2カ月のローテーションにて消化器内科を研修する.指導医によるサポートを受けながら実際の内視鏡操作も適宜行っている.専攻医に対しては上部・下部それぞれ100件を目安にその間は指導医とマンツーマンで行っている.内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)や超音波内視鏡検査(EUS),内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)など難易度の高い検査治療手技に関しても専攻医の習熟度に併せて術者として手技を指導している.また消化器内科・消化器外科・放射線科・病理科の合同での症例検討会を毎週行い画像診断と治療について総合的に検討し診療レベルの向上に努めている.

現状の問題点と今後

当院は地域がん診療連携拠点病院とゲノム医療連携病院であり,また浜松医科大学の関連教育病院,臨床研修指定病院でもある.内視鏡検査においても質の高い診療と研修医への指導を目標としている.

2024年1月に新病棟が開設され,以前と比べて大腸前処置室やトイレが増室され,リカバリー室のセントラルモニター化も実現するなど設備面では満足のいくものとなった.ただそれに対応する医師・看護師の人員は十分ではなく,効率よく内視鏡検査が進まないこともあるのが課題である.その中で当院の理念である「安心,安全な,地域に信頼される病院」を目指して日々の内視鏡診療を行っている.

 
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