日本消化器内視鏡学会雑誌
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総説
内視鏡冷凍アブレーション治療の現状と展望
矢野 友規 砂川 弘憲依田 雄介
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2026 年 68 巻 1 号 p. 7-15

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抄録

内視鏡冷凍アブレーション治療は,海外では主に異形成を伴うバレット食道の発がん予防目的の治療や食事の通過障害を有する進行食道癌患者に対する症状緩和目的の治療として用いられている.内視鏡治療としての冷凍アブレーション治療に用いる医療機器は,冷凍ガスを広範に直接スプレー状に病変に対して噴霧するSpray Cryotherapyと拡張したバルーン内で病変局所に噴霧して治療するCryoballoon Ablation System(CBAS)がある.わが国では,増加する食道癌内視鏡切除後瘢痕に出来た遺残再発や異時性表在癌に対する新たな治療デバイスとして,CBASが期待され,その有効性と安全性が医師主導治験で評価された.治験では,高い安全性と優れた治療効果が示され,2024年6月に薬事承認された.今後,内視鏡切除後の辺縁遺残や瘢痕上または近傍の再発で,内視鏡切除が困難である食道表在癌に対する新しい治療として保険診療として実施されることが期待される.

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