日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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ISSN-L : 0387-1207
総説
膵石症に対する内視鏡治療戦略
原田 宜幸 酒井 新児玉 裕三
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キーワード: 膵石, 慢性膵炎, 内視鏡治療, ESWL, EHL, LL
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2026 年 68 巻 1 号 p. 16-27

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抄録

膵石は慢性膵炎の進行に伴って形成され,膵液流出障害による疼痛を引き起こすだけでなく,仮性囊胞や膵液漏を併発するなどし,病態が複雑化することも少なくない.膵石症はCT,MRI,EUSなどにより診断し,原則疼痛のある主膵管内膵石が治療適応とされ,内視鏡治療,体外衝撃波結石破砕術,電気水圧衝撃波/レーザー,外科的手術などの治療法を適切に組み合わせた多角的な戦略が求められる.治療により疼痛の改善が得られたとしても,膵機能の評価,画像による膵癌スクリーニング,生活習慣の是正を含めた包括的なフォローアップが重要であり,再発予防および予後改善の鍵となる.今後は,各種治療の適応選択や長期成績に関するエビデンスのさらなる集積が期待される.

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© 2026 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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