2026 年 68 巻 10 号 p. 1665-1676
Endo-Hepatologyという概念の普及により,EUSの肝疾患診療における役割が注目されている.びまん性肝疾患に対するEUSガイド下肝生検は穿刺針や吸引法の改良により検体の質が向上し,経皮的生検に匹敵する診断能が報告されている.またEUSは小病変の検出や組織採取に有用であり,腹水例や尾状葉病変など経皮的アプローチが困難な症例に対する有用性も報告されている.さらに近年ではEUSガイド下門脈圧較差測定や門脈血サンプリングなど新たな技術の報告もみられる.本稿では肝疾患に対するEUS診断の現状と展望について概説する.