日本消化器内視鏡学会雑誌
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症例
胃癌術後大腸転移再発による横行結腸閉塞に対し大腸ステントを留置した1例
武藤 靖英 , 原 仁司, 宮田 量平, 徳田 萌, 高橋 久一郎, 前園 知宏, 味原 隆大, 成冨 琢磨, 河原 明奈, 板橋 道朗
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2026 年 68 巻 10 号 p. 1695-1700

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抄録

症例は進行胃癌術後の73歳,男性.術後2年6カ月頃の健診で便潜血陽性を指摘された.大腸内視鏡検査で横行結腸に粘膜下腫瘍様隆起を指摘され,胃癌の大腸転移再発と診断された.その間に腫瘍が増大して大腸閉塞に至り大腸ステントを留置した.その後,化学療法後に緩和ケアに至った.大腸閉塞の再燃なく経過し,大腸ステント留置後1年2カ月で原病死された.胃癌の大腸転移はまれな遠隔転移で予後不良である一方,大腸閉塞に至れば緩和的な閉塞解除を求められる.胃癌の大腸転移による大腸狭窄に対し大腸ステントを留置した報告はまだない.予後不良な本病態において,大腸ステント留置は低侵襲な緩和的閉塞解除の選択肢のひとつになりうる.

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