2026 年 68 巻 4 号 p. 287-295
近年のInterventional EUSの発展に伴い,“Endo-Hepatology”という新しい概念が生まれ,様々な肝関連病態に対しEUSを用いた内視鏡診療が施行されている.その中でも孤立性胃静脈瘤に対するコイルとシアノアクリレートを用いたEUSガイド下治療は,従来の直視鏡を用いる治療に比して安全かつ効果的な治療として,欧米などで広く行われている.本法はEUS画像をガイドとして穿刺するため,確実に静脈瘤内に塞栓物質を注入・留置することができ,カラードプラを用いてリアルタイムに治療効果を確認することができる.門脈圧亢進症の国際的コンセンサスであるBaveno Ⅶにおいても,EUSガイド下胃静脈瘤治療は今後取り組むべき課題と位置付けられていることからも,本治療法は胃静脈瘤に対する標準的内視鏡治療になり得る可能性がある.