日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
手技の解説
全周視野カプセル内視鏡の導入と読影の実際
壷井 章克岡 志郎
著者情報
ジャーナル 認証あり HTML

2026 年 68 巻 7 号 p. 1319-1329

詳細
抄録

小腸カプセル内視鏡(capsule endoscopy:CE)はカプセル型の内視鏡を嚥下するだけで小腸粘膜の観察が可能であり,侵襲性の低さと診断精度の高さから,小腸出血疑い(suspected small bowel bleeding:SSBB)に対して広く施行されている.2021年1月にカプセル内部に4台のカメラを有し,視野角が360°である全周視野CEであるCapsoCam Plusが本邦で使用可能となり,CEの選択肢が広がった.広範囲の視野角に加えて,CE内部にフラッシュメモリを有し,画像の送受信を必要としないため,従来のCEと比較し長時間の駆動が可能であることが特徴である.ただし,CE内部のフラッシュメモリにすべて画像が保存されるため,画像の読影にはCEの回収が必要不可欠である.現在使用可能なCEの使い分けについては,今後さらなる症例の集積が必要である.

著者関連情報
© 2026 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top