日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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胃集検精検の場における細径ファイバースコープの意義
― FGI-X1の使用経験から―
河村 奨永富 裕二川嶋 正男大童 伸行森本 哲雄播磨 一雄大下 芳人針間 喬藤田 潔前谷 昇東光 生青山 栄河原 清博平田 牧三渡辺 正俊榊 信広小田 原満清水 道彦富士 匡森戸 正俊浜田 義之飯田 洋三岡崎 幸紀竹本 忠良
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1979 年 21 巻 5 号 p. 548-555

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抄録
 逐年胃集検精検の場においては,熟達した検査の習得と被検者の苦痛軽減の努力が要求され,その良し悪しは,すぐ明日の集検に受診率として,影響している.そのためには有効な前処置も必要であるが,とくに内視鏡器具の改良が,重要なポイントを占めるであろう.しかし本当に細いということだけが,苦痛軽減に,どの程度効果があるものか,疑問を持っていた.今回町田製作所から新しく開発された.細型スコープFGI-X1を,胃集検精検の場に使用する機会を得,同目的で使用したGIF-P2や他の側視鏡とも,検査後アンケートによる比較検討を行った. その結果FGI-X1はGIF-P2と同等に,他の側視鏡よりはより秀れて,被検者の苦痛軽減に役立ち,しいては被検者の内視鏡検査に対する積極性を向上させることが確かめられた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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