日本消化器内視鏡学会雑誌
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内視鏡的にみた十二指腸潰瘍の経過に関する検討
中村 孝司山中 正己丹羽 寛文藤野 雅之
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1979 年 21 巻 5 号 p. 538-547

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抄録
十二指腸潰瘍については,近年内視鏡検査の日常化に伴い,内視鏡的にみたその経過が次第に明らかになりつつある.著者らは約6年の経過観察において246例に1031回の観察を行ったのでその結果を総括してみた.短期の経過では,治癒率は4週までに平均56%,8週までに60%,12週までに67%を示した.長期の経過観察では,再発率は1年までに20%,3年までに57%,4年までに68%を示した.さらに再発の部位,Ridge形成,シモフリ像と経過との関連などにつき内視鏡的に検討した.また顕出血歴を有するものにつき,その経過と内視鏡像につき検討した.これらの検討から,内視鏡的に十二指腸潰瘍の予後を判断することは,潰瘍の型をのぞくと,かなり困難であることがわかった.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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